DJ -Data Journal-
メタボ健診が始まります
- 2008-03-20 (木)
だいぶご無沙汰してしまいました。
今後は、マイペースに無理の無い程度にデータや健康に関する話題を取り上げていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
今回の話題は、4月から運用が始まる
「メタボリックシンドロームに着目した生活習慣病予防のための健診・保健指導(通称メタボ健診)」
についてです。
ニュースにもなっていますので、ご存じの方も多いかと思います。
メタボリックシンドロームについては、言葉が独り歩きしている印象を個人的には受けます。
日本人は、太るということを異常に気にする人種ですよね。
街を歩く女性はみんなほっそりしていますし、ガイコツのような細さなのに、
“ダイエットしなきゃ、ダイエットしなきゃ”
とよく言っているのを聞きます。
そんな日本人に“メタボリックシンドローム”という言葉によって生活習慣病の原因にもなる、ということが医学的に証明されてしまったわけですから、あっという間に“メタボ”という言葉は拡がりました。
少しおなかが出ている人がいると、みんな口をそろえて
“メタボ腹”
というからおもしろいです。
その割に、“メタボリックシンドロームがどういうものか”
という定義を知っている人は少ないのもまた興味深いです。
メタボリックシンドロームの概念
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/04.html
メタボリックシンドロームの該当者および予備軍
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/06.html
(40~74歳の、男性2人に1人、女性5人1人が該当・該当者数約940万人、予備軍者数約1020万人のあわせて1960万人と推計)
***
“メタボ健診”は、基本的な健診項目(*1)のほかに、40~74歳の人に対して、“腹囲の測定”などの項目が増えますが、現状の健診項目と大きくは変わりません。
今回からの健診が大きく違うところは、メタボリックシンドロームと診断された人に対しては、一定の保健指導が加えられていくということにあります。
保健指導は、行われてこなかった、というわけではありませんが、実際には請け負う事業者によっての差が大きかったという部分があるようです。そこで、これまでのように“健診実施”の事業量を評価するだけではなく、保健指導を標準プログラム化した上で、“健診者が健康になっているかという結果”も評価に含めるという体制になるのです。
厚生労働省のプログラムでは、各自治体、医療保険者(勤務先)、被保険者本人・被扶養者本人(家族)が協力体制を組んで生活習慣病対策に当たっていくことを理想としています。
国の方針が自治体や事業者にどのように浸透していくか、そして、被保険者や家族が関心を寄せ、取り組んでいく姿勢がなければ机上の空論で終わります。
被保険者や家族をサポートするような在野の活動などにも注目が集まりそうです。
経過を追って行きたいと思います。
*1:標準的な健診・保健指導プログラム(確定版)p.43参照 (http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/02.pdf)
【参考資料】
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/metabo02/other/kenshin/index.html
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/index.html
平成18年中の交通事故の発生状況
- 2007-04-12 (木)
今回は、警察庁が集計した、 「平成18年中の交通事故の発生状況」 について取りあげます。
交通事故の発生件数、死傷者数ともに減少傾向
交通事故の発生件数は88万6,864件、うち死亡事故は6,147件でした。
事故の発生件数については35.6秒に1件発生しているという計算になります。
年次推移を見ても、ここ数年は減少傾向が見られます。
とはいえ、10年前と比較すると、高水準であることがわかります。
師も走れば…事故にあう!?
月別の事故件数をみると、秋から冬にかけて事故は増加傾向にあり、
特に12月は、事故の件数、死者数ともに最も多くなっています。
鬼が笑うほど先の話になりますが、ちょっと心に留めておくと、話題に使えるかもしれません。
若年層・高齢者が多い
年齢階級別の負傷者数の推移をみると、30代が最も多く、16~24歳が続いています。
20歳代、30歳代で病気をリスクととしてとらえていない層には、“いつ起こるかわからない事故”のリスクを訴えるとよいでしょう。
死者、重傷者は65歳以上が最も割合が高くなっていますが、それでも死者の過半数、重傷者の7割以上が65歳未満。
突然のリスクは、年代を問わずに襲ってくるのです。
歩行中の死者数が約3割
死傷者数の事故時の状態をみると、自動車乗車中が最も多くなっているが、死者に占める歩行中の割合は3割以上となっているのには、驚きました。歩行者の不注意や違反なども多いでしょうが、やはり弱い立場なんですね。
自動車は運転しない人もいますが、歩かない人はいないわけですから…
損傷部位って、すごく生々しいのですが、(全損ってイタイですね…約1割ですから600人近くも…)約5割が頭部が原因部位ということになります。そういえば、昔事故で亡くなった同級生は、下り坂に止まっていたトラックのサイドブレーキが甘くて降りてきてしまったトラックにはねられたと聞きました。
頭を打って打ちどころが悪くて…と言っていましたが、実際に目立った外傷はなかったそうです。
そんなことを思い出してしまいました。
まとめ
事故は、いろいろな年代の方にアプローチできる話題です。
先にも触れましたが、とかく若い年代の人は、死亡のリスクや病気にかかるリスクに対してあまり危機感を抱いていません。
高齢化の流れとともに、介護のことが取り上げられるようになり、それに伴って保険会社も死亡リスクに訴える商品より、事故などで障害を負った時の生活保障や介護保障などの商品を開発するようになってきました。
「○○さん、事故は35.6秒に1件起きています。病気は、日頃の注意をしっかりしていれば、防げます。でも、事故はいつ降りかかってくるかわかりません。亡くなるリスクよりも働けなくなるリスクの方が怖い時もありますよ」
とニード喚起してみるといいと思います。
個人的には、死亡保障についてをもっともっと真剣に考えてほしいと思うんですけどね…あまり強調しすぎてしまうと死神みたいな気分になってしまいますもんね…本当はとてもとても重要なことなんですけどね。保険会社も売り手も買い手もちゃんと向き合っていない気がするなぁ。
最後は、グチみたいになってしまいました。すみません。
今後は、もう少し頻度を上げて更新できるように頑張ります。
ただ、結構書きだすと時間がかかってしまうので…すみません。
【データプロフィール】
平成18年中の交通事故の発生状況
警察庁交通局が集計している統計。詳細なデータをみる場合には「交通統計」や多岐にわたった統計や分析をみる場合には「交通安全白書」。(共に毎年6月~7月に刊行)
商用利用に関しては必ず、使用申請の有無をデータの出典元にご確認ください。
サラリーマンのおこづかい事情2006
- 2007-03-01 (木)
今回は、転職サイトリクナビNEXTが行った、 「サラリーマンのおこづかい事情2006」 について取りあげます。
年収差が大きい20代、30代
同じ20代、30代といっても、年収は、個人によってだいぶ差があるようです。格差社会が反映しているといえるのでしょうか。

300万円以下、300万円台、400万円台、500万円台がそれぞれ2割前後で、全体の8割を占める。平均値に当たるのが400万円台。1000万円を超えるのは200人中2人だった。
しかしながら、600万円以上も約2割存在しているわけです。
収入の格差は、保障について考える際、重要な要素といえます。例えば、収入に応じて、健康保険の高額療養費制度*の自己負担額の上限は変わります、高所得者はより手厚い医療保障が必要になります。また“生活レベル”を考えると万一の際の保障も、“この年代だから”と決め付けるのでは、相手が納得するようなプランニングはできないかもしれません。
必要保障額の算出には、家族の状況だけでなく、年収も考慮に入れる必要があるでしょう。
*高額療養費制度:重い病気などで病院等に長期入院したり、治療が長引く場合には、一定の金額(自己負担限度額)を超えた部分が払い戻す制度。自己負担限度額は収入に応じて異なる。
1か月に使えるおこづかいは、3~5万円
おこづかいって、少ないんですね…(驚) パラサイト万歳な筆者は、毎月一定額だけ貯金に回して、残りは全部おこづかいだったので、センセーショナルでした…。 この他にも1回のお昼ごはんや1か月のレジャーに使うお金とか話題に使えそうなものもあるのですが、“みんな…それだけしか使わなくて真面目に働いているんだなぁ”という結果ばかり。反省しないと…
「10万円以上」と答えた21人のうち、既婚者はわずか2人。いずれも30代後半で共働きはしておらず、年収はそれぞれ800万円台、900万円台だった。
…結婚したらこのデータを見せて、旦那のおこづかいを抑えることにしましょう(笑)
1年間に貯金できる額の平均水準は40~60万円
平均50万円前後というと、月2~3万円+ボーナス20~30万円といったところか?「10万円以下」の49人を見ると、年収200万円台以下と年収500万円以上が各15人と同数。稼いだ分だけ使う人も多いわけだ。「200万円以上」は未婚者5人、既婚者4人の計9人で、年収400~500万円台が3人、600万円台が3人、800~900万円台が3人。その中で、趣味・レジャー費を月3万円以上確保している人は4人いた。
貯めている“マネー”の行き先がつい気になってしまう筆者です。
まとめ
以上のような話題から、
「今、○○さんの銀行に眠っているお金ってどのくらいですか? 必要最低額だけを残して貯蓄商品に回しませんか?」
貯蓄性商品に回してもらえるお金もあるかもしれませんね。日本人の貯蓄の手段っていまだに預貯金が多いんですよ。金融広報中央委員会が行っている家計の金融資産に関する世論調査を参考にしてみてください。
同じ家計の金融資産に関する世論調査に、20代、30代の貯蓄をしている人の貯蓄目的について興味深い結果がでています。
“とくに目的はないが、貯蓄していれば安心”という回答が20代の1位、30代の3位なんです。
ということは…
20代、30代のまとまったマネーは目的がないので動きやすい! (…ハズ)
もちろん目的やライフプランに応じたコンサルティングは必要になってくると思います。そもそも、貯蓄を“短期・中期・長期”に分けたり、目的を持ったりそういうところから説明することになる可能性が高いです。ちょっと時間がかかってしまうかもしれません。
でも私の経験上、そういうところを説明したお客さんって、“やれ小金がたまったよ”とか“月に少しなら貯金に回せるお金ができたよ”とかそういう相談を一番に持ちかけてくれるようになるんですよね。
目先のキャッシュフローを持つお客さま探しや貯蓄商品販売のためのコンサルティングに話題として使ってみてはいかがでしょうか。
【データプロフィール】
サラリーマンのおこづかい事情2006
2006年8月、3大都市圏(首都圏・関西・東海)の20代・30代サラリーマン200人にインターネット上でアンケートを実施。未婚者121人、既婚者79人が回答。
アンケート調査協力/インフォプラント
商用利用に関しては必ず、使用申請の有無をデータの出典元にご確認ください。
データ探しの旅の始まり -あいさつに代えて-
- 2007-02-26 (月)
生命保険営業にかかわる仕事をしていた時に、私を助けてくれたのは“データ”でした。
大学を卒業したばかりのコムスメが、営業先に何度マメに顔を出そうが、来られる側のお客さまにしてみれば、いつ辞めるか分からない生保レディの一人。
敗北感にうちひしがれ、辞めようと思ったこともしばしばでした。
しかしながら、そこで負けてはくやしいとたくさんの試行錯誤を繰り返し、自分なりの結論にたどりつきました。
大勢の生命保険営業のライバルの中から、“Kは他の営業とは違うから相談してみよう”そう思ってもらうために自分が武器として選んだものが、
“説得力のあるデータ”
“根拠のある商品の選定とプランニング”
だったのです。
残念ながら、MDRT*に選ばれるほどの成績を残したわけではありませんので、誇れるような立場ではありません。ただ、直接営業する立場から離れ、営業教育や営業補佐、FP業務に携わるようになってからも、自分の武器は変わりませんでした。
自分がお客さまに説明するのも、お客さまに説明に行く営業にプランを納得してもらうのもそう変わるものではなかったからです。
説得力のあるデータは裏切りません。
データに裏打ちされたプランはお客さまの心に届きます。
この2つを使える営業は、自信を持って多くのお客さまのもとに足を運ぶことができるのです。
断られることが少し怖くなくなるのです。
そんな武器となる“データ”に興味を持ち始めて約5年。最初は“データをどのように使うか”というところに終始していましたが、最近では“この結論を導き出すためにどんなデータを使えばいいのだろう”
ということを考えるようになりました。
そうやって調べ始めると、会社から与えられる資料(チラシやチャート)以上の“データ”が、あちこちに転がっているものです。
最近では、インターネット調査の普及のおかげで、調査が非常に多様化しています。官公庁の調査も非常に多くなっていますし、民間の調査も興味深いものがでています。
またインターネットで多くの調査が公表されているおかげで、とても手軽に調べられるようになりました。
逆に調査、データの海からライフプランニングや話題に役立ちそうなデータを拾い出すのが難しくなりつつあります。
そこで、当ブログでは、ライフプランに役立ちそうなデータを集めて、ちょっとした話法とともにご紹介できたらな、と思っているのです。
自分の文章力向上とデータの覚書きというのがさしあたっての目的なのですが、少しでも当ブログを見ていただく方のお役に立てるならば、幸いです。
プロローグとしては非常に冗長なのですが、そのように考えておりますので、もしも“こんなデータはないのだろうか”という疑問・ご要望等ございましたら、コメントいただければ、わかる範囲でお答えしようと思います。
また、生命保険の営業教育やデータと話法に関する記事等の原稿を請け負って書いておりますので、何かございましたらご依頼いただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
*MDRT:Million Dollar Round Table (MDRT)とは、世界76ヵ国、約35,000名(2006年5月現在)の会員を有する、卓越した生命保険と金融サービスの専門家による国際的かつ独立した組織のこと。
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